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リクエストにお答えして2009年大相撲夏場所千秋楽優勝決定戦のまとめです。

前場所を全勝で終え連勝を20としていた横綱白鵬はこの場所に入っても崩れることなく白星を並べた。それについて行ったのが大関3場所目の日馬富士で、白鵬と並ぶ形で全勝をキープ。序盤から完全にこの2人が引っ張る形となって場所は進行した。中日の時点で優勝争いには全勝の2人に加えて、1敗を守る横綱朝青龍、大関魁皇、平幕の稀勢の里らが顔を揃えた。

9日目に日馬富士と魁皇の対戦があり、これを日馬富士が制して魁皇は2敗に後退。魁皇はこれ以後の上位戦で大崩れを見せ脱落となる。11日目には稀勢の里も日馬富士の前に屈し2敗。稀勢の里はこの後13日目に魁皇を下すなど好調を維持し2敗を守った。優勝争いのライバルを退けていった日馬富士であったが、13日目に白鵬と日馬富士の全勝同士の大一番があり、日馬富士は出し投げを何度と打つも横綱には通じず、裾払いの奇襲に出た白鵬が実力を見せつけて日馬富士は遂に1敗。朝青龍と並ぶ形となった。

日馬富士を制して全勝を守った白鵬の連勝はこの時点で33に及んだ。しかし、翌14日目の結び前琴欧洲戦、変化から左上手を掴まれるとそのまま上手投げで盛大に転がされてしまい、初場所からの連勝がストップした。そしてこの日の結び、白鵬と並んだ1敗の朝青龍と日馬富士が直接対決。日馬富士は上手を取られる苦しい展開となったが、吊られそうになったところを外掛けを飛ばして見事にひっくり返し、1敗を死守。一方、背中から強烈に土俵に叩きつけられた朝青龍は腰を故障してしまい、優勝争いから一歩後退。二重の意味で痛い黒星となってしまった。これで1敗が白鵬と日馬富士、2敗が朝青龍と稀勢の里となり、いよいよ優勝の行方は千秋楽に懸かることとなった。

最大4人での優勝決定戦となる可能性がある千秋楽。先ずは稀勢の里が鶴竜を下して2敗を守る。結び前には日馬富士が華麗な首投げで琴欧洲を下し、この時点で2敗の朝青龍と稀勢の里の優勝の可能性は消滅。残すは結びの一番、朝青龍は前日に腰を痛めたのが響いて力無く白鵬に寄り切られ、これで白鵬と日馬富士が14勝1敗で並び優勝決定戦。前々場所以来68度目の決定戦。

決定戦、日馬富士は廻しを取らせないまま下手投げで白鵬に手を着かせて勝負あり。日馬富士が前年11月の決定戦の雪辱を果たす形で初の幕内最高優勝に輝いた。白鵬は前々場所と同じく決定戦での敗北でまたしても優勝を逸した。

13勝2敗で場所を終えた稀勢の里には決定戦出場のチャンスこそ訪れることはなかったものの、好成績が評価され敢闘賞が贈られた。


引用https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%9B%B8%E6%92%B2%
E5%B9%B3%E6%88%9021%E5%B9%B45%E6%9C%88%E5%A0%B4%E6%89%80

 
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